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19.07.23.(火)

認知症の父とドライブ(2014年3月9日)

この記事は

平成28年 当時 父を 須崎市から車で一時間ほど離れた高知市内の病院に連れて行っていたころのお話しです

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昨年末 心不全をおこした認知症の父を
車で1時間ほど離れた場所にある
高知市の病院まで
連れて行くことになった

昨年の入院中
夜中
1時間ごとに起きて
トイレに行こうとする父

なので

おトイレは 必須事項
お出かけ前には

必ずチェック

さらに

車に乗せるときに
「トイレは?」
と確認

「行きとうない」

「そう」
ということで
出発

できるだけ移動時間を短くしようと
高速道路利用

しかし・・
15分ほど経ったところで


「小便に行きとうなった!!!」


シートベルトをはずす

ひえー
「シートベルト外したらいかんで」
もうちょっとやき がんばれ!

どこでも停まれんきね!」


ハンドルを握りながら
冷や汗 たらり

 

しかし

言い聞かせても
1分もたたないうちに
再びシートベルトを
はずしにかかる

「お父さん
シートベルト外したら
警察に捕まる!!!」

と言うて
わかったのか
わからんのか

しばし 沈黙
しかし 

 

今度は黙ってシートベルトをはずす

・・・

ああ 甲斐のない会話

高速に乗るときには
一つ手前の「伊野」でおりようか
高知インターまで行こうか
と贅沢?にも悩んでいたのですが

もう 選択の余地はありません
その時の
一番近場の伊野インターで高速を降りました

到着と同時に
シートベルトをはずし
マッハで トイレに駆け込むかと思えば
そうでもなく

ともかく
無事 用をたすことができたのでした

そして
なんとか病院到着

そこは小児科併設の病院
待合室は 子供たちであふれている
内科併設の小児科か・・・

まさか インフルエンザの子供さん
いらっしゃいませんよね

怖々 
マスクを装着させて
受診

にぎわう小児科とは対照的に
内科は ちょうどの 込み具合

さっさと診察をしていただけました

そして
帰り
今度は 下道を帰ります

絶対 高速には乗りません

案の定
15分もしないうちに

「小便に行きとうなった」

と・・・

いいですよ
今度は どこででも できますよ


停車して
その辺で 用を足していただきました

そしたら そのあとの
父の言い分がいい

「どっかに水道ないろうか?」

w36[1]

って あんた 立ちションだからね
そんなのないの!!

父と車に乗るときは
運転手以外の付き添いが必要だと
肝に銘じた昼間の出来事でした

 

 

そして その夜
お友達とお食事 少々ワインをいただいて
タクシーに乗り込みました

・・・
数分後

mono17[1]

ガチャリ
という音

あれは 全ドアロックをかけた音に間違いない
普通 タクシー ってロックしますか?

なんか あまり耳にしたことのない音だったので
その音をきっかけに

その日の昼間に起こった
恐怖?体験(父 高速道路でシートベルトはずし トイレに行こうとする事件)について
つらつらと話し始め

果ては
少し前に聞いた
高速道路で後ろに乗っていた酔っ払いの乗客が
いつの間にかドアから降りていて
後続車にはねられ

その罪は そのタクシーの運転手にきせられた

という事故の話題にまで発展いたしました

私は その事故の話を聞いたときに
どうも 納得が行かなかったのです

酔っ払いが勝手に降りたのに
責任は運転手にあるのかしら?

どう考えても おかしい
と思って 心に残っていたので
かなり エキサイトして
運転手さんに訴えたように思います

そんな話をして
タクシーを降りてから
しばらくのち

・・・・・

あの ガチャリ
という音

まさに
そういうこと防止のための
ロック音だったのかしら?

後になって思えば
そういうことだったのかと・・・

でも
そんなに酔っぱらってた?
昨夜の私?

運転手さんにとっては
認知症の父と同じくらい
恐ろしい存在の酔っ払いだったってこと・・・?

人のふり見て我がふりなおせ 
という おしえ???

起承転結のある4コマ漫画のような一日でした

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あの恐怖体験(父トイレに行きたい シートベルト外す事件)をきっかけに

高知市内の病院を受診することを止めました

 

その後

少し近いから大丈夫かと

須崎市から20分ほどの場所にある

佐川町の皮膚科を受診するために

山越えをしたのですが

その際には

ひどい車酔い状態となり

運転しながら

吐き気を止められない

父に

その辺にあったビニール袋を持たせ

飛び散り防止に苦労しました

ふぅー

大変だった・・・

 

以来

市外への受診は中止しました

今の父は

車で10分ほどの病院を受診するときでも

ちょっとした車酔い?状態となり

遠出など 絶対にできない状態です

あのころのような

能動的な アクティブな動きは

すっかり なりを潜め

自分からシートベルトをはずそうとか

トイレに行きたい

とか

そういう自主的行動が

激減しました

 

まあ

なんつったって

今年98歳になるのだから

無理もないか

 

おだやかにボケて

しずかな暮らしをしている

 

たまに会った時に

「わたしは TERUNO で」

というと

「TERUNOさん?」

と にこやかに

聞いてくる

そんな幸せな 毎日を過ごしている

幸せなんじゃなかろうか

いや きっと幸せだ

と勝手な会社の娘

 

わたしは

すぐ近くで暮らしていても

数か月に一度のペースでしか

顔を見せないから

仕方ないか・・・

 

年齢早見表で見たら

父の生まれ年の上には 残り2年分しかなかった

100歳越えたら

自分できちんと覚えておかないといけない

ということ?

早見表からも 消えてなくなるんだ

 

19.07.23.(火) : 認知症の父とドライブ(2014年3月9日)

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